補聴器相談

第一・第三木曜日午前毎週木曜日午後
最近聞こえが悪くなってきた
両親の耳が遠くなってきた
夫(妻)が呼んでも
返事をしない・・・。

このようなことが気になってきたらまず耳鼻咽喉科を受診して(させて)ください。突発性難聴、メニエール病、中耳炎など難聴をきたす病気はたくさんあります。これらを鑑別することが私たち耳鼻科医の仕事です。歳のせいと諦めていた難聴が治療で改善することは少なくありません。

その一方で歳のせいで聞こえが悪い方も多くいらっしゃいます。これを加齢性難聴といいます。

特徴は :

  • 高音の聞こえが悪い(身近なものでは体温計の音が聞こえない)
  • 耳鳴りを伴うことが多い(キーンという音やセミの鳴くような音)
  • 聞き間違いが多くなる

といったことが挙げられます。
加齢性難聴は内耳の蝸牛という部分にある有毛細胞(音を電気信号に変換し聴神経に伝える細胞)の経年劣化によると考えられています。
一度劣化した有毛細胞は再生することはありません。

難聴を放置すると活動性の低下、認知機能の低下、ふらつきといった症状につながることがあります。

活動性の低下
話が聞き取れないので
外出が億劫になる
認知機能の低下
会話のキャッチボールが
できなくなる=頭を使って
しゃべらなくなる
ふらつき
周囲の音による情報が
手に入らなくなる

これらを放置することで生活の質が下がることは容易に想像できます。
補聴器を使うことでこれら症状を改善し、生活の質を上げることにつながります。
しかし一番大事なことは補聴器を使用するご本人が補聴器の必要性を理解することです。
昔補聴器を買ったけど使わないでしまってある、補聴器をすると雑音がひどくて使わなくなってしまった、という話をしばしばお聞きします。
補聴器は眼鏡と違って使い始めてすぐに快適に使えるということはありません。聞こえていない状態に慣れてしまっている脳がきちんと働くためには時間が必要です。
補聴器相談医の診察を受け、しっかりとした調整を受けることで初めて補聴器は用をなします。
聞こえでお困りの方はぜひご相談ください。